
8月20日・21日に京都で行われた幼児教育実践学会にて、学校法人隆松学園 小鳩幼稚園 (福井県福井市)さんがポスター発表を行いました!テーマは「石ころが宝石に変わった瞬間〜ICTによる『五感の拡張』がおよぼす遊びの深化〜」。
ICTがあることで子どもたちの遊びがどんな風に広がったり深まったりしたのか。また、先生方は初めての学会発表でどんなことを感じたのか。年長クラス担任の和田先生、主任教諭の吉田先生、年中クラス担任の橿尾先生にお話を伺いました!
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初めての学会発表。たくさんの先生と話して、気づいたこと
ーーこうした子どもたちの素敵な姿を「ICT×遊び」をテーマにしてまとめ、幼児教育実践学会でポスター発表をされたんですよね。

和田先生:はい。「石ころが宝石に変わった瞬間 〜ICTによる『五感の拡張』がおよぼす遊びの深化〜」というタイトルで発表しました。初めての発表だったので、とても緊張しましたが、本当にたくさんの方がポスターを見に来てくださって、いろいろな質問をしてくださいました。
ーーいろいろな先生方とお話をされて、どのように感じましたか?
橿尾先生:これまで、自分たちの保育について、園外の先生方から直接感想をいただく機会はほとんどありませんでした。今回の発表では、たくさんの先生方とお話しすることができ、温かい言葉やお褒めの言葉もたくさんいただいて、本当に嬉しかったです。普段、自分たちが当たり前のように取り組んでいる保育の良さを、改めて感じることができた気がします。今回の経験を通して、小鳩幼稚園のことが、ますます好きになりました!
吉田先生:私はICTや機械がすごく苦手なタイプで、正直、園の遊びにICTが入ってくるとなって、どうしたらいいのかなと不安でした。ただ、今回全国の先生方とお話しさせていただいて、ICTには興味があるけれど、保育にどう入れたらいいのかわからないと悩まれている先生がたくさんいらっしゃることがわかって、少し勇気が出てきました。
そんな中で「わからないなりにも前に進んでいる」ということを発表できてよかったなと思います。私たちのポスターを見て「こんな風にICTを使っているんですね!!」という驚きの声もたくさんいただきました。全国の先生方と話をさせてもらう機会はなかなかないので、すごく楽しかったです。

和田先生:私も想像していたより楽しかったです(笑)。業務にICTを活用されている園さんはたくさんあるようでしたが、「子どもたちの遊びの中で使うのは難しい」とおっしゃる先生が多かったです。保育で使うとしても、動画を見たり、インターネットで調べたりすることが中心のようでした。
私たちも最初はそうした使い方しか思い浮かびませんでした。でも、今回「わくわくスコープ」を取り入れたことで、子どもたちの遊びが思いがけない方向へどんどん広がっていきました。
ICTと子どもたちの遊びがうまく結びつくと、こんなにも面白いことが起こるんだ! と実感できたのは、とても大きかったです。今回の実践を通してICTの新しい可能性を知ることができたので、これからはもっと気軽に、子どもたちの遊びに取り入れていけそうな気がしています。
学会発表が、再び子どもたちの遊びを動かす
ーー石の探究は、今はどうなっているんですか?
和田先生:新たな展開を見せています(笑)。実は子どもたちに「みんなの石の遊びを、学会で発表してきたよ!」とポスターを見せながら報告したんです。子どもたちは大喜びで、その後、再び園庭で石探しが盛り上がり始めました。
学会で出会った先生方に、面白い石の遊びをたくさん教えていただいたのも、大きなヒントになりました。石で遊んでいる園さん、たくさんいらっしゃるんですよね。石を化石に見立てたり、石を割ってみたり、石を並べて何かを作ったり、絵を描いたり。そんな話を子どもたちにしていると「石を磨いてみたい!」という声が上がりました。
園庭の石はちょっと小さいなと思っていたら、河原で大きな石を拾ってきてくれる先生がいて(笑)。私は知り合いの石材店の方に相談し、いろいろな種類のサンドペーパーを使った石の磨き方を教えてもらいました。今、子どもたちは職人さんのように目の粗いものから細かいものへとサンドペーパーを替えながら、石磨きに挑戦しています。

ーー見たり、触ったり、磨いたり、いろいろな感覚を使いながら、遊びがさらに広がっていますね!!最後に、ICTの活用に悩んでいる先生方に、メッセージをお願いします!
和田先生:ICTを使おう、使おうと思うと、どうしても遊びが「ICTありき」になってしまいます。そうすると、遊びが深まったり広がったりするのにも限界があるのかなと感じています。まず子どもたちの遊びがあって、その遊びをより豊かにするためにICTを加えるという使い方ができるといいのかなと思います。
小鳩幼稚園さんの実践、いかがでしたでしょうか?小鳩幼稚園の先生方は、日頃から子どもたちの興味関心をとても大切にしています。子どもの好きを先生が支える。そのベースがあってこそのICT活用だなということを強く感じました。
今回の石の探究も、最初からICTを使うことが目的だったわけではありません。宝石を探したいという子どもたちの思いがあり、その興味を大切にする先生方の環境づくりがありました。ICTがあるからこそ見える世界がある。その世界に出会ったからこそ、実際に石を探したり、触ったり、磨いたりする体験がもっと面白くなる。マイクロスコープという新しい道具との出会いが、子どもたちの「もっと見たい」「もっと知りたい」という気持ちを引き出していく過程が、よくわかりました。
学会発表のエピソードも、とても素敵ですね。「発表して楽しかった」という先生方の言葉からは、初めての挑戦が充実した経験になったことが伝わってきました!
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