公開保育

2025/8/21

〈公開保育レポート〉7/25 別海くるみ幼稚園(北海道)

スマートエデュケーションの真木です!
7月25日(金)、北海道別海町にある「別海くるみ幼稚園」にて、公開保育を開催しました。昨年に引き続き、今年も玉川大学の大豆生田先生をお迎えしての実施となりました。
前回は雪景色の冬でしたが、今回は夏の開催。

季節が変わったことで、子どもたちや園の様子にはどのような変化があったのでしょうか?


園庭:緑あふれる空間で夢中になって遊ぶ子どもたち

前回の園庭は一面雪景色でしたが…⛄️

今回は草木が生い茂り、みどり豊かな園庭に変化していました🌳

広々とした園庭を活かし、水遊びや虫探しに夢中になる子どもたちの姿が印象的でした🍀
中でも目を引いたのは、築山の上から水を流しながら「水の流れ」を研究する子どもたちの姿です。

築山を掘る係、水が流れてくるのを待つ係など、子どもたちは自然と役割分担をしながら、
・「水をどれくらい流したら、土にしみこまずに流れるのか?」
・「どんな川の形になるのか?」
といった問いをもとに、真剣なまなざしで遊び込んでいました☺️

【写真】水の「流れ」を研究する子どもたち

園庭と室内を自由に行き来しながら、それぞれの「やりたい」に全力で向き合う子どもたち。保育者もそっと寄り添いながら、子どもたちの主体的な学びを丁寧に支えていました。


夏の「筋肉フェスティバル」開催!

前回は「アイドルごっこ」や「佐渡ヶ島」などをテーマにした遊びが展開されていましたが、※佐渡ヶ島プロジェクトのセミナー動画
今回、子どもたちの間でひときわ注目を集めていたのが「筋肉」です!

「筋肉フェスティバルを開催します!参加される方はオープンルームにお集まりください!」という館内放送が流れると、子どもたちが続々と集結。
プロジェクターでは筋肉体操やフィジークの映像が映し出され、みんなでポージングや筋トレを楽しんでいました💪

【写真】先生の「キレてるよー!」という掛け声も本格的!

【写真】手作りベンチプレスでトレーニング!

色水をプロテインに見立てて作る子や、筋トレを補助する子の姿も。
年齢を問わず「筋肉」をテーマに交流する様子が微笑ましく、園内には「どうしたらマッチョになれるのか」「筋肉の部位の名前は?」など、探究心をくすぐるドキュメンテーションも掲示されていました😊

さらに、筋肉コーナーだけでなく、工作コーナーやICT体験コーナーなど、子どもたちが自由に選べる多彩な素材が園内にあふれていました!

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筋肉への興味が尽きない子どもたち。公開保育の前には、KitSのチョキペタを使って、筋肉図鑑を作って楽しんでいたそうです。

「文字で伝えたい!」という思いから、ひらがなを入力する姿や、3歳児さんが「『にとうきん』と『さんとうきん』があるのに『いっとうきん』はないの?」と先生に質問する姿など、文字や数字への興味も広がっていたようです!

興味のあることを子どもたち自身の手で記録できるのも、デジタルのよさですね!


サークルタイム:自分たちで行事をつくる子どもたち

自由遊びのあとは、サークルタイムへ。
この日は、今後の行事で行うリレーについて「保護者と一緒に走るのか、子どもだけで走るのか」を話し合うミーティングが開かれました。
保育者は単に進行するだけでなく、子どもたちに「なぜそう思ったのか」「どうしたいのか」と深掘りしながら、意見を引き出していきます。

さらに先生がモニターに映し出したのは、前回のサークルタイムで議論された「リレーのコース問題」に関する記録動画。
子どもたちは話し合いの結果、園庭に自分たちで白線を引いて実際に走ってみることを決め、その取り組みを映像として報告する“会社のプレゼンさながら”の時間となりました。

【写真】デジタルツールを活用しながら保育に落とし込む

保育者主導ではなく、子どもたちの声に丁寧に耳を傾け、一緒に行事をつくっていく。その姿勢が終始一貫しており、子ども主体の保育が根づいていることを実感するミーティングでした。


保育を支える先生たちの振り返り

前回同様(去年の保育振り返りの様子)、今回も実際に先生達が普段からされている保育の振り返りを実践いただきました。

くるみ幼稚園の「子ども主体の保育」は、先生たちの振り返りの時間があってこそ成立しています。子どもと向き合う時間と同じ、もしくはそれ以上に、先生同士の語り合いを大切にしており、年齢や立場に関係なく意見を交わせる関係性が築かれています。
この“同僚性”が、保育の質をさらに高めています。


子ども主体の保育と幼保小連携の繋がり

玉川大学の大豆生田啓友先生からは、「子ども主体の保育と教育」をテーマに講演を行っていただきました。

講演では、子どもが自分で考え、選び、行動する力を育むことの大切さが強調されました。保育や教育においては、子どもの声に耳を傾け、遊びや探究の中から主体性や思考力を育てる視点が必要であると語られました。

具体的な実践として、子どもの興味から始まった「筋肉の探究」「ロケットの制作」「佐渡島の研究」などが紹介され、こうした活動を通じて、子どもたちは自然に学びを深めていく姿が見られると説明されました。
大人はそのプロセスをサポートしながらも、子どもと一緒に学ぶ「共に主体者」としての関わり方が重要だとされています。

また、幼児教育と小学校教育の接続の課題に触れ、「スタートカリキュラム」など、就学前後の教育を滑らかにつなぐ具体的な取り組みについても言及されていました。
大豆生田先生は、子どもたちの学びを保障するためには、学校教育もまた子どもの主体性に基づいたカリキュラムに変わる必要があると訴えていらっしゃいました

講演を通じて、大人の関わり方、対話のあり方、環境づくりが、子どもたちの深い学びに直結することが改めて示されました。


小学校の先生たちとの交流

今回の公開保育では、小学校の先生方が多数参加されたことも大きなポイントです。

毎年小学校の先生が保育を見学に来られていますが、今回は夏休み期間ということもあり、10名以上の先生が午前から午後の講演まで参加されました。

午後の語り合いの時間では、園の先生・小学校の先生・参加者・保護者(父母会役員)が一緒に、子どものエピソードを共有しました。

幼保小連携の重要性が高まる中、直接顔を合わせて語り合う機会は非常に貴重であり、互いの理解を深める素晴らしい場となりました。


まとめ:子どもはチャレンジする天才

最後に加藤園長先生から今回の公開保育のまとめをいただきました。
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今回の公開保育のキーワードは「協働的な学び」。子ども同士はもちろん、保育者同士や小学校とのつながりの中でも、共に考え、共に育つ姿勢を大切にしています。
当園が子ども主体の保育へと舵を切って約5〜6年。職員とともに全国の園を見学しながら実践を積み重ねてきました。

私たちが毎年公開保育に取り組むのも、挑戦を続ける姿勢を大切にしたいから。
子どもたちは“チャレンジの天才”です。その姿に学びながら、私たち大人も挑戦を楽しめる集団でありたいと願っています。

「子ども主体の保育」が目的ではありません。目指すのは、“幸せに生きる子ども”を育てること。そのための手段として、子ども主体の実践があります。

最近では見学に来た方から「先生たちが楽しそう!」「表情がいきいきしている」と言っていただくことが増えました。
それは、子どもたちの姿にしっかり向き合うことが、保育者自身の幸せにもつながっているからだと感じています。


おわりに

雪景色から一転、夏の緑あふれる園庭での公開保育。
自然や季節の変化の中で、子どもたちは日々あそび、学び、そして挑戦し続けています。

保育者がその姿に寄り添いながら、共に育ちあう——。そんな温かなまなざしが、別海くるみ幼稚園の保育の根っこにあることを改めて感じた一日でした。

ご参加いただいた皆さま、レポートをご覧いただいた皆さま、ありがとうございました😊

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