
スマートエデュケーションの寺本です。
9/24に宮城県仙台市の認定向山こども園にて公開保育を実施しました。
仙台駅から車でわずか15分ほどの距離にありながら、豊かな自然が広がる向山こども園。恵まれた環境を最大限に活かし、子どもたちの成長を育むための工夫を凝らしています。季節に応じて姿を変える園庭、たくさんの動物、豊富な製作素材など、先生方の保育にかける熱い想いが、ひしひしと伝わってきました!
↓以下、当日の様子です↓
リトルオリンピック(運動会)の練習と園庭の遊び
この日は、翌週に迫ったリトルオリンピックの練習日でした。向山こども園では毎年園庭の姿が変わり、そのたびに子どもと先生が一緒になって競技を考えます。一般的な運動会では見たことがないオリジナル競技が魅力。本番に向けては、相手チームに手の内をさらさないよう、練習も数回しか行わないそうです。
今年の年長の競技は「のっけてダッシュ!!」。子どもたちが大好きな製作遊びを取り入れた競技です。開始前に先生からルール説明がありましたが、早くゴールをしたチームが勝つとは限りません。勝つための重要なルールがあるので、頭を使って綿密に作戦を練ることが重要です。

競技を応援する子もいれば、遊びに夢中になる子も。広い園庭には、さまざまな遊びがあふれていました。気候が落ち着いている時期は外で遊ぶことが多いようで、多様な廃材や画材を使った製作遊びやごっこ遊びなど、普通は室内で行うような遊びもすべて園庭でできるように環境が作られています。築山でダイナミックに体を動かしたり、電車ごっこをしたりする姿も見られました。




未満児さんは専用の園庭が用意されています。以上児さんと同じ空間で遊ぶこともありますが、先生の目が行き届くよう、人数制限をしながら行っているようです。この日は柵から身を乗り出して、年長さんの練習を応援していました。

もちろん未満児さんの園庭でも、屋外で製作ができるようにいろいろな素材が用意されています。そのほか、砂場、滑り台、手押し車など、子どもたちが興味を持ってやってみたくなるような環境が設定されていました。


ひとりで黙々と作業をする子、お友達と一緒に遊ぶ子、先生の手を引っ張って自分の遊びに誘い込んだりする子などさまざま。先生方はインカムを使って子どもたちの動きを確認するなど、広い園庭の中でもしっかりと連携をとっていました。子どもたちが安全に遊べるよう、いろいろな工夫をされているとのことでした。
未満児クラスの環境構成
未満児クラスの保育室に多くの工夫がありました。当日は快晴でしたが、廊下には日が差さず、ほの暗い空間となっていました。午後の協議会で「廊下が暗いのはあえてそうしているのですか?」と質問されている参加者の先生がいらっしゃいましたが、その通り「暗さを感じてほしい」という先生の想いから、このような環境になっているそうです。
明るい場所・暗い場所の違いを感じてもらいたいという繊細な工夫に驚きました。

保育室をのぞいてみると遊ぶ部屋・食事の部屋・午睡の部屋と空間が分かれていました。環境をリセットせずに遊びを継続させることができます。



棚を覗くとボックスごとに名前が書かれており、子どもたちそれぞれのお気に入りのおもちゃが入っていました。保護者にどんなおもちゃが好きかをヒアリングし、電車が好きな子には電車のおもちゃや絵本、お人形が好きな子にはぬいぐるみなど、その子専用のおもちゃを用意しているそうです。
専用のおもちゃがあることで「これは自分のもの」と安心して遊び込むことができ、お友達のおもちゃも大切にしながら貸し借りができる、ということでした。

素材が盛りだくさんの素材庫
園内には大きな素材庫もあります。ここは遊びで使うさまざまな素材・廃材・道具が保管されています。ただたくさんのものを保管しているのではなく、切り込みが入ったガムテープや、小さく切ったカラーテープ、フレーム型に切ったボール紙など、子どもたちが使いたい時にすぐに使えるように手を入れて用意しています。
素材の準備をする専門のスタッフさんが、担任の先生とコミュニケーションをとりながら素材を用意しているとのことでした。
参加者の皆さん、とても感動されている様子でした。

保育記録の掲示
園内にはいたるところに保育記録の掲示がありました。日常の保育はもちろん、その日の遊びや園内で流行っているものなど、クラスごとに様々。それらを遊びの拠点に掲示していることで、ここまでのプロセスを思い浮かべることができました。子どもたちの遊びを点ではなく線でとらえることを大切にしている先生方の思いが、とてもよく伝わりました。

ICTの活用
自然いっぱい、アナログいっぱいの向山こども園さんですが、子どもたちの遊びにICTも取り入れています。虫取りをしている隣でiPadを持っている子がいたので、何をしているのかと思ったら、虫の写真を撮って図鑑を作っていました。アプリで作った図鑑は先生が印刷して廊下に掲示。子どもたちの遊びの中にICTが当たり前に存在していました。


ランチタイム
この日の昼食は、園の敷地内にある「Café 1un 2deux 3trois,soleil!」さんのカレーでした!グリーンカレーとひよこ豆カレーの2種類でしたが、両方食べたい!とミックスメニューが大人気。おかわりの列も途絶えませんでした。ドリンクの販売もあり午後に向けて英気を養っていただきました。
普段は降園後にカフェに寄って親子でくつろぐ姿がよく見られるようです。

交流研修会
午後からは
・パネルディスカッション①(現場の先生3名にご登壇)
・副園長 木村先生の講演
・弊社代表 池谷の講演
・パネルディスカッション②(木村先生・池谷・KitS事業リーダー ニフュユス)
・保育者交流会
の流れで研修会を行いました。
パネルディスカッション①
ランチタイム中に参加者の皆さんから質問を投稿いただき、現場の先生方にご回答いただきました。
園庭・室内環境の運用方針、安全管理、教材・素材の使い方、分業体制(環境チーム)の仕組み、年長の「リトルオリンピック」競技設計意図、無線機・ICTコミュニケーションの活用など、さまざまなご質問をいただきました。
パネルディスカッションの内容については、木村先生のブログでもご紹介いただいています。向山こども園さんの取り組みがよくわかるので、ぜひご覧ください。
木村先生のブログは>> こちら <<

木村先生の講演
木村先生には保育現場におけるICT・AI活用についてお話しいただきました。向山こども園さんでは、先生の業務と子どもの遊びの両方において、ICTやAIを積極的に活用されています。どんな風に活用しているかというお話に加え、今後のテクノロジーの進化に伴って、保育現場がどんな風に変化していくのか、その未来予想図についてもお話ししてくださいました。
木村先生の描く未来予想図に、参加者の皆さんは「びっくり・・・」という反応。気になる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください!

弊社代表池谷の講演
今回の公開保育にあたり、池谷は副園長の木村先生から「企業の視点から保育をどう見ているのか」「一般企業ではどのような人材が求められているのか」を話してほしいというお題をいただいておりました。そのリクエストに応えるべく、起業のきっかけや不確かな未来で活躍するために必要なこと、などを語ってくれました。
「昔からずっと『VUCA』です」の一言に、参加者からは深いうなずきと笑いが。いつの時代も未来なんてわからないのだから、いろいろなこと興味を持って、楽しみながら挑戦し続けることが大切ですね。

パネルディスカッション②
続いて木村先生、池谷、そしてスマートエデュケーションのKitS(子どもが使うデジタルツール)事業のリーダーを務めるニフュユスによるパネルディスカッションです。
ここでも保育現場におけるデジタル活用をメインテーマにしながら、組織のあり方、働き方などいろいろなトピックが取り上げられました。「子ども主体の保育を実践する園の先生方を見て、会社も従業員主体が大切だと腹落ちした」と語る代表の池谷。スマートエデュケーションがどんな会社なのかについても、ご紹介できたのではないかと思います!

最後に向山こども園の先生方が皆さん集まってくださり、参加者の皆様と交流をしてくださいました。午前中の保育で見た子どもたちの姿、先生と子どもとの関わり合い、保育にまつわるさまざまなことをお話しされていました。
まとめ
今回の公開保育は運動会の練習が盛り込まれた園庭遊びの環境を見ることができました。充実した環境はもちろんのこと、その中で先生方が設定したコーナーで遊んでいる子どもたちを見て室内と屋外の区別は必要ない、と感じさせられました。
また姿を変えた園庭や室内遊びも見られる機会があることを楽しみにしています。貴重なお時間ありがとうございました。






