
こんにちは。スマートエデュケーションの森本です。
12月11日、北海道札幌市の認定こども園こうほくにて公開保育を実施しました。当日は、関東から北海道各地まで、多くの先生方にご参加いただき、0歳児から5歳児までのつながりのある保育や、アナログとデジタルを自由に選択する子どもたちの様子をご見学いただきました。
↓以下、当日の様子です↓
【テーマ:「大人も子どももみんなで育つ保育」― 語り合いから生まれる明日への“ヒント” ―】
認定こども園こうほくでは、「一生ワクワク生きていく子」を育むことを目標に、1年前より子どもの主体性や好奇心を大切にした保育・教育に取り組んでいます。
本年6月からはICTを導入し、わずか半年で、子どもたちはハサミやクレヨンと同じように、自分を表現する一つの道具としてICTを活用するようになっています。
午前:保育見学
0-1・2歳クラス:先生と一緒に楽しむICT
0・1・2歳児クラスでは、子どもたちが見つけた秋の草花についての感想を、KitSアプリの「おとえ」を使って音声で記録し、QRコードを添えて掲示していました。保護者の方が来園された際に、普段の活動の様子を見て・聞いて感じていただける工夫がなされていました。
また、分園にあるクラスでは、「おとえ」を活用し、日々の遊びを楽しむ子どもたちの様子を写真とともに掲示していました。音符の形を取り入れた「おとえ」にちなんだ掲示物は、とても可愛らしく印象的。
ICTは子ども自身が操作できなくても、先生と一緒に遊びながら楽しむことができることが伝わる実践でした。

年少クラス:ごっこ遊びにICTを取り入れ、遊びが発展
年少児クラスでは、ごっこ遊びの中にICTが取り入れられていました。
ぱんだ組の「ぴざぱんだぱん屋さん」は、可愛らしい看板のある外観に加え、本格的なピザ窯も!アナログの段階から非常に作り込まれた空間でした。そこに、ICTを活用して作成した音の出るメニューや、決済用のQRコードが加わることで、より一層リアリティのあるごっこ遊びへと発展していました。


また、子どもたちがアプリの使い方を理解できるよう、先生が手作りのアプリ紹介を掲示していました。どのように使うのか、何のために使えるのかといった子どもたちの不安をやさしく解消する、素敵な取り組みでした。

年中クラス:「やってみたい」からその先の興味へ
先生がICTを使っている子どもに声をかけながら、保育室にある物や製作した物を活用してICTを使ってみるためのヒントを与えていました。また、アイス屋さんごっこをしているグループには、「何があったらアイス屋さんに来てくれるだろう?」と問いかけるなど、遊びをさらに広げる関わりが見られました。
子どもの「やってみたい」という主体的な思いや興味を尊重しながら、先生が保育のねらいをしっかりと捉え、日々の活動が子どもの成長につながるような保育が行われていました。

当日は多くの雪が降り積もり、誰かが作った雪だるまに、窓越しにKitpasで顔を描く子どもの姿も見られました。室内遊びと屋外遊びが自然に重なり合い、とてもアート性の高い、素敵な空間が生まれていました。

年長クラス:コーナー遊びから世界観の創作、そしてクラス活動へ
年長児クラスでは、アイドルごっこを楽しむ子どもたちのために、保育者が音楽を流し、カーテン付きのステージでアイドルになりきって遊べる環境が用意されていました。また、廊下にはクラス内YouTuberの「チャンネル登録」ができる掲示もあり、遊びの世界が園内に広がっていました。

「誰でも登録していいんだよ」と子どもが声をかけてくれたので、私も実際に登録してきました。

他クラスの遊びでは、iPadでお絵かきをする子どもがいる一方で、すぐそばでは紙に描いている子どもの姿も。子どもが使いたい道具を自由に選べる環境こそが、「やってみたい」という気持ちを育てるのだと、改めて感じました。

アイドルごっこはどのクラスでも流行しているようで、子どもたちは自分たちのライブのチケットを作り、保育見学に来ている先生や他学年の子どもたちに配っていました。このような取り組みを通して、異年齢の交流も自然に生まれていきます。

ランチタイム
この日は「こうほくの子どもたちが普段遊んでいるものを参加者の皆さんにも体験してもらいたい!」ということでkitpasと積み木の体験展示もありました!
ランチタイムにはたくさんの参加者の方が、こちらのブースも楽しんでくださっていました。
● kitpas(キットパス)さんのブース

● こどものとも社さんのブース

KitSもブースを出させていただき、kitpasさんやこどものとも社さんの積み木とコラボし、アナログとデジタルが融合した作品づくりを体験していただきました!
午後:講演会
午後は
・保育の振り返り
・グループディスカッション
・パネルトーク
・公開保育のまとめ
の流れで講演会が行われました。
保育の振り返り
各学年の先生による保育の振り返り発表が行われました。それぞれが、この1年間どのような保育に取り組んできたのか、何を大切にしてきたのか、そしてその中でICTがどのように活用されてきたのかについて語られました。
どの学年においても、子どもの「やってみたい」という気持ちを大切にし、成長を見守りながら、保育者も子どもと共に学んでいる様子がうかがえました。

グループディスカッション
グループディスカッションでは、ドキュメンテーションをもとにこうほくの先生方から子どもたちの姿やエピソードをお話しいただき、参加者との語り合いが行われました。

午前の保育を見ての感想をはじめ、主体性保育へ切り替える際の難しさ、日々の保育から発展した発表会の取り組みなど、各グループでさまざまな語り合いが行われました。また、他園の実践や取り組みについても共有し合う貴重な機会となりました。

パネルトーク

続いてパネルトークです。参加者の皆さんからいただいた質問をもとに、園長先生や現場の先生方にたくさんの本音をお話しいただきました!トピックは職場改善の取り組みや園内研修、行事の見直し、お泊まり会の実施の有無、公開保育を行うに至ったきっかけ、そして先生方の反応まで、多岐に渡りました。また、ICT導入時の子どもたちの反応や、導入にあたっての説明の工夫などについても、さまざまなご質問が寄せられました。
一斉保育から主体性保育へと移行する中での難しさや葛藤、当時の先生方の話し合いの様子などを振り返りながら、園長先生をはじめ各先生方が、それぞれの想いを率直に語ってくださいました。
公開保育まとめ:弊社代表池谷の講演
最後に弊社代表池谷より「スマートエデュケーション」の創業の背景をはじめ、現代の教育環境の変化や、子どもの探究を支える保育環境の重要性についてお話しさせていただきました。
従来の教育スタイルから子ども主体の探究型学習への移行、ICTツールの効果的な活用方法、ドキュメンテーションの重要性などを通して、子どもの育ちを可視化し、保育者同士が対話を重ねながらICTを活用し、さらなる保育環境のアップデートにつなげていただけたらと願っています。

参加者アンケート
公開保育にご参加いただいた先生方からの感想を少しご紹介いたします(一部編集のうえ、掲載させていただいております)。
『自由でありながらもルールを守り、遊びを広げていく子どもたちの姿から、保育者の皆さまによる丁寧で確かな環境設定があってこそ成り立っている保育であると感じました。今回のテーマにもあるように、子どもたちのそばで「一緒に育つ」という気持ちを大切にしながら、日々の保育に向き合っていきたいと思います。』
『環境の素晴らしさはもちろんのこと、先生方の穏やかな雰囲気も、子どもたちの遊びが深まり、広がっていく大きな要因なのではないかと感じました。本当に多くの学びをいただき、ありがとうございました。』
『主体性保育の必要性を感じながらも、安全面や環境が大きく変わることへの難しさから、いまだ一歩目を踏み出せずにいます。そのような中で、こうほくさんの取り組みには大きな勇気を感じましたし、私たちもその後に続いていきたいと強く思いました。一歩ずつではありますが、取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。』
『6月からICTを始めたとのことですが、もっと前から導入されているような子どもの姿がありました。先生の努力あってこそだと思います。たくさんの学びがありました。』

まとめ
主体性保育へ移行して約1年、ICT導入から約半年とは思えないほど、子どもたちは自由に遊びながら学び、自己を表現できる素敵な環境が広がっていました。
また、子どもと大人の境界線が良い意味でなく、子どもたちの世界の中に保育者が自然と溶け込んでいること、そして先生方が皆、楽しそうに子どもたちと関わっている姿は、まさに「大人も子どももみんなで育つ保育」というテーマそのものだと感じました。
参加者の皆様の保育への熱い想いと活気あふれる語り合い、そして今日の学びを明日に繋げようという思いにも感銘を受けました。
認定こども園こうほくの皆様、参加者の皆様、とても大きな学びと貴重な機会をありがとうございました!






