
中四国担当の下川です。
10月29日に、広島県広島市の五日市すみれこども園にて公開保育を開催いたしました。今回の公開保育では「子ども主体の保育×ICT」をメインに、普段と変わらない、飾らない保育を見ていただくことをテーマとしました。
(とはいえ、開催するにあたっては園長・副園長・主任の先生方と打ち合わせを重ねました。子ども主体の保育なので、その日その日で保育の流れはどんどん変わり、当日どんなことが予想されるかがわかりません。これまでの保育の流れのなかで生まれた子どもたちや先生方の素敵な姿を当日どのようにお伝えするか、先生方と何度もお話しするなかで、園さんのお考えをより深く理解することができ、同じ方向を目指して伴走できていることをうれしく思いました)
参加者も想定の倍の30名程になり、岡山、山口、福岡、鹿児島など県外から、また大学や専門学校の先生や学生にもお越しいただきました。
当日はどの学年も自由に見学いただきました。これまでの保育の過程を知っていただくために、ドキュメンテーションや、日誌などの展示物も盛りだくさんでご準備いただきました。

(右)みんなで紙飛行機を作って飛ばした遊びから、せっかくならKitSの「おとえ」(写真や絵に音を入れられるアプリ)で飛行機の飛ぶ音や、機内アナウンスを入れてみよう!となりました。QRコードを読み込んで、吹き込んだ音をスマホやタブレットでも見れるよう工夫されている作品です。
飛行機に乗ったことのある子どもはアナウンスをまねてみたり、エンジン音をイメージして周りにあるもので音を作ったり。紙飛行機のデザインにとどまらず、子どもたちの個性が発揮された素敵な取り組みです!
(左)園の畑で取れた大根を切り干し大根にして食べるまでを記録したドキュメンテーションです。日々水分が抜けて軽くなる大根の重さを測って経過観察し、いろいろな活動に繋げています。担任の先生お気に入りの活動だそうです!
他にもたくさんの作品展示がありました。
年長5歳児 廃材楽器遊び×ICT
絵本のなかに、廃材や身の回りのものを使って音を作るお話が出てきたことから、音作りに興味を持った子どもたち。
実際に作ってみよう!ということになり、楽器作りを楽しんできました。当日は曲に合わせて手作り楽器を演奏したり、新たな楽器を作ったり、また作った楽器の音を「おとえ」というアプリで録音し、タブレット上でオリジナルの楽器を作ったり。子どもたちが好きな演奏方法を選んで楽しんでいました。
この活動のなかで自分が何をしたいのか、子どもたち自身が自分で選ぶことができる選択肢がたくさん散りばめられていました。


楽器も様々で、振るとなる楽器、叩いてならす楽器など、保育室内は大盛り上がりでした。
タブレットを使って楽器を録音したい子どもにとっては、楽器演奏で盛り上がるお部屋だと、自分の音がうまく録音できません。そんな子どもたちのために隣のテラスが録音コーナーになっていました。

ただ楽器を鳴らしに来たお友達に「ここは録音する場所だから静かにしてほしい」と伝える様子も。その空間が本来の目的のために使われるように協力している部分も見られ、そのやり取りは大人顔負けでした。
音楽に合わせて奏でるコーナーも少し離れたところに配置されており、タブレットで音楽を流し、曲に合わせて演奏している姿もとても楽しそうでした。

最後は、みんなで輪になって楽器やタブレットをもって演奏会が始まりました。
ごらんのとおり、廃材楽器を奏でる、おとえでいろんな音を奏でる、ダンスしながら奏でる、歌に集中するなど、自分のしたい演奏方法で表現ができる素敵な演奏会でした。

今後は発表会に向けて、より音や楽器に興味を持ってほしいという先生。この活動には先生の想いやねらいもしっかりと組み込まれていて、先生と子ども共主体の素晴らしい取り組みだと感じました。
年中4歳児 光と影遊び
参観日でランタンを作ったことから、光と影に興味を持って楽しんでいるという子どもたち。この日はオリジナルライトを作って遊んでいました。
筒のお菓子の底に虫眼鏡をはめ、セロハンに描いた模様が大きくなって写る仕組みです。とても素敵な活動でした。

年少3歳児 お店屋さんごっこ+ICT
お店屋さんごっこが流行っているということで、当日は部屋と廊下テラスを使っていろんなお店コーナーを準備されていました。なかでも大人気だったのが、回転ずし屋さん。トイレットペーパーで作ったレールをいろんなネタのお寿司が流れてきます!
写真手前のタブレットは、アプリ「おとえ」で作った電子決済レジと、「ご注文した商品が間もなく到着します!」のアナウンス音。子どもたちは大喜びでした!
楽しいだけでなく、「座って食べること、箸はちゃんと使って食べること、食べ終わったら次の人の為にきれいにして、お会計は電子決済で。」とやっていくうちにルールも作られていき、10の姿にある「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」にもつながっていると感じました。

低年齢児
雨が降る前にたくさん体をつかってあそぼう!

自分の行きたいところで遊びたい遊びに没頭する園児さん。お部屋の中でも、段ボールを使って電車、迷路、どんぐり転がし、お風呂などいろんな遊びが展開されていました!

この後、演奏会を終えた5歳児さんはビュッフェ形式の給食!!時間帯は決められていますが、自分が食べたいときに食べたい量をとり座りたい席で食べる形式です。この日は雨でしたが、お天気が良ければ、食事後は外で遊んでも、タブレットやおもちゃで遊んでもかまいません。こんなに自由に選べるスタイルは、とても新鮮でした。時間の使い方や自分の体調に合わせて、子ども自身が何をするかを選ぶことができる。子どもの主体性を本当に大切にされていることを感じました!
見学終了後は園の紹介と、座談会を行いました。地域、職業、幼保子ども園関係なく、みなさん活発に意見交換をされていて、この時間もとても充実していました。
子どもがICTを触っている姿を初めて見た先生からは、「ICT教育のイメージがガラッと変わりました!こんな使い方できるなら、自分の園でも使わせてみたい!」というお言葉をいただきました。
素敵な感想がたくさん出ていて、五日市すみれこども園の先生方の自信にもつながったのではないかと思います。
最後には、子どもが「おっ!えかき」で描いていたハロウィンの素材を使って、職員室の先生方でレターセットを作成(レターセットも「チョキペタ」というアプリで作っています)。参加されたみなさんにプレゼントしていました。このレターセットは、子どもの日々の遊びで作られた素材を使った作品から作られている。という背景も、とても素敵なアイデアだと感じました。
私も頂いたので、大切な人にお手紙送りたいと思います。







