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千葉県 きたかしわ幼稚園

大澤です。千葉県きたかしわ幼稚園で、KitS導入園を対象とした定例勉強会を開催しました。
今回はKitSを監修してくださっている東京大学大学院 情報学環 山内祐平教授、愛知淑徳大学 人間情報学部 佐藤朝美准教授のほか、KitSプログラミングの教材ロボット「mTiny(エムタイニー)」を開発しているmakeblock Japan社 カントリーマネージャーの菊地裕史氏をお招きし、KitSの保育参観園舎見学勉強会懇親会と盛りだくさんの1日を過ごしました。
最初に、年長クラスのKitS保育を参観しました。使用する教材は、今年度からKitSに加わる新アプリ「おとねんど」です。
「おとねんど」は、一言で説明すると「とりえ」の音バージョン。園の中を探検して、いろいろな音を集めます。
今日のテーマは「鳥」と「木枯らし」です。
チームで協力して、「鳥」や「木枯らし」に聞こえる音を園のなかで探し、録音します。
足を踏み鳴らしてみたり……
工作材料がたくさん置いてある部屋で、音の出るものを探して音を出してみたり……
口笛を吹いて、木枯らしの音に見立てているチームもありました。
さてこの「おとねんど」は、名前の通り、録音した音が粘土に変身します。
粘土をこねることで、音の高さや長さを編集できます。お友達と一緒におとねんどをこねて、音の変化を楽しみました。録音した時の音とは違った鳥の鳴き声を作ったり木枯らしの音を作ってくれたチームもありました。
最後に発表です。どこでどんな風に録音をしたのか、録音するときに工夫したことなどもしっかりとお話しできました!
身の回りの音を別の音に見立ていたり、自分たちがイメージしたものをしっかりと言葉で表現している姿が素晴らしかったです。
この「おとねんど」は、「音育」の第一人者である京都精華大学 小松正史教授に監修いただいています。今回、勉強会にも参加してくださった小松教授は「デジタルならではの『音育』に大きな可能性を感じる」とおっしゃっていました。
KitS導入園の皆様、新しいアプリを是非楽しみにしていてください!
保育の後は、山内教授の講演です。きたかしわ幼稚園の保護者の皆様にもご参加いただきました。タイトルは「21世紀の幼児教育ビジョン」。今の子ども達が大人になる頃には、どんな社会になっているのか。どのような力が必要なのかを解説していただきました。講演後には、保護者の方からも子育てに関する質問がたくさん挙がり、大変充実した内容となりました。
その後、参加園の皆さんとランチルームで美味しい給食をいただき、午後の部は弊社池谷によるKitSプログラミングの保育から始まりました。
使用するのはmakeblock社のロボット、「mTiny(エムタイニー)」です。
池谷先生のお手本通りにマップを組み立て、みんなで協力して指令カードを並べて、パンダのコーディー君を操作します。
みんなで試行錯誤しながらゴールを目指しました!
コーディーは、喜んだり、びっくりしたりと、とても表情豊かなロボットです。みんな可愛いコーディーに夢中になっていました!
初めてのプログラミング体験でしたが、みんなあっという間に理解していて驚きました。興味を持って、どんどん挑戦する子ども達の様子が頼もしかったです。
最後は勉強会です。
まずはmakeblock社の菊池氏が、世界の最先端のビジネスについて解説をしてくれました。米Amazon社では、倉庫のピッキングから配送に至るまで、すべてを無人・自動化で行うことを目指しています。ロボットやAI、自動運転車が活躍する社会がすぐ目の前まで来ていることを実感しました。
続いて、makeblock社のレーザーカッター実演会を行いました。レーザーカッターは、木の板や段ボールなどを自動で切断したり彫刻をしたりできる機械です。革やiPhoneなどの金属にも彫刻できるそうです。
レーザーカッターを使えば手書きの絵もあっという間に、木製の作品に!
これぞテクノロジーの力。これさえあれば、なんでも作れてしまいそうです。
先生方はいろいろなものを作って、楽しんでいました。
勉強会第二部は、佐藤准教授による海外保育事例の紹介とKitS課題解決ワークショップです。
佐藤准教授は、シンガポールの幼児教育について紹介してくださいました。多言語・多民族国家であるシンガポールの幼児教育はとても興味深かったです。
KitSの課題解決ワークショップでは、グループごとに課題を挙げ、みんなで解決案を出していきました。
「プレゼンが上手になるにはどうしたらよいのか」、「子どもの自由な発想を引き出すためには、どのような声がけをすればよいのか」など、先生方が日頃KitSの保育現場で感じているさまざまな課題が挙げられました。
先生方はそれぞれの現場で、いろいろな工夫をされています。課題に対して、たくさんのヒントをいただき、学び多き時間となりました。
長時間の勉強会となりましたが、全国各地からご参加いただいた先生方、ありがとうございました!次回もどうぞ、楽しみになさっていてください。