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21世紀幼児教育カンファレンス2019 開催レポート

2018年11月17日に東京大学福武ホールにおいて、21世紀幼児教育カンファレンス2019が開催されました。

昨年に引き続き、200名にご参加いただき福武ホールは満席でした。

まず最初にご登壇いただいたのは、教育改革実践家の藤原和博先生。
今後の社会変化を見据え、正解を当てる情報処理力だけではなく、納得解を創り出す情報編集力が必要になってくることを、熱く語っていただきました。
また、講演内では参加者間でディスカッションを行い、情報編集力が必要になってくること、情報編集力を伸ばすためにどういった活動が必要かということを、参加者が実体験できる内容でした。
 
続いてご登壇いただいたのは、東京大学大学院情報学環教授の山内祐平先生。
教育において「知っていること」から「できること」へと目標が変わってきていること、その中で「変化を起こす能力」を中核に「21世紀型スキル」が注目されていること、21世紀型スキルに対しての幼児教育のあり方などを、非常にわかりやすく、ご説明いただきました。
休憩時間には、「しごとば」でおなじみの人気絵本作家 鈴木のりたけさんの著書即売会・サイン会や、
バリスタが作るカフェラテ、
協賛社によるサービス紹介など、活気のあるやり取りが行われました。
休憩後には、株式会社スマートエデュケーション代表の池谷大吾が登壇。
多様な経験を生み出すための仕組みとして、iPadのテレビ電話機能「FaceTime」を使用して他園とつないでの保育事例をご紹介。
和歌山のさつきこども園の矢野先生にもFaceTimeで登場いただき、神奈川県のふたば愛子園との交流保育時の園児の反応など、ご説明いただきました。
続いては、2020年度から小学校で必修化されることが決まっており、話題となっているプログラミングについて。
株式会社スマートエデュケーションのエンジニア(プログラマー)である三浦玄が登壇し、「プログラミングとは何か?」を説明します。
そして、開発中のプログラミング教材についてご紹介。
休憩時間にはその実物を参加者が体感するなど、関心の高さが伺えました。
最後の講演は、慶応義塾大学総合政策学部准教授の中室牧子先生。
個人の体験に基づいて語られがちな教育においてデータに基づいて本来どうすべきかを考えることの重要性や、非認知能力の重要性とともに幼児教育の効果が大きいことなどを語っていただきました。

説得力のあるスライドを、見学者が逃すまいとカメラで撮影しています。

最後のまとめとして山内教授が再度登壇いただき、今回のカンファレンスを単なる学びとして終わらせるのではなく、行動に移すことの大切さを力説いただきました。
講演の後は懇親会。
インプットの多い講演だけではなく、他園とのコミュニケーションの場を提供したいとの考えです。
協賛社とのやり取りも活発に行われていました。
北海道から沖縄まで全国からお集まりいただき、ありがとうございました。
2019年は11月2日(土)に開催予定です。ご期待ください。

 

なお、今回の開催概要は、こちらのパンフレットを参照ください。
また、過去のカンファレンスの様子は以下から参照ください。