インタビュー動画
園紹介
学校法人慶和学園慶和幼稚園

名古屋市港区にある幼稚園。大正13年に開園し、100年近くの歴史をもつ。近年、定員190名を越え続ける人気園。7:30〜19:00の預かり保育事業や2歳児受け入れ、企業主導型保育所などもいち早く取り入れ、「共働き世帯も幼稚園を選ぶことができる」をテーマに地域密着の幼稚園運営を行っている。

幼稚園
愛知県名古屋市
定員190名
導入時期

2017年4月~

導入範囲

満3歳から年長
(全学年)

園の課題 : 従来型保育からの脱却園の課題:従来型保育からの脱却

これまで、先生は行事に向けてカリキュラム通りに指導を行い、子どもたちは先生に言われたことをする、ということが日常になっていました。数十年変わらない教育を行うなかで、先生は子どもたちのよさを認め、ほめるこ とができているのか、本当に時代に合った教育ができているのかを疑問に感じるようになりました。
21世紀を生きる力をつけるためには、先生が一方的に教えるのではなく、子どもたちが主体的に取り組むことが重要です。従来の教育のよいところを基盤としながら、新たに何ができるだろうかと模索するなかで、きっつと出会いました。
きっつでは、先生は「教える」のではなく、子どもたちのアイデアや行動を「引き出す」役割を担います。これまでと役割が変わるので先生にとっては大変なこともありますが、なぜ園としてきっつに取り組んでいるのか、教育の理想のかたちとは何なのかを伝え、一丸となって新しいことに挑戦しているところです。

導入のきっかけ
主体的な教育を出来るツール

きっつ導入園の公開保育に参加したのがきっかけです。ICT教育にはそこまで関心が高くなかったのですが、「主体性保育」というキーワードにひかれ、興味本位で参加しました。参観した保育はiPadを使ったお絵かきで、長 方形の下絵に自由に絵を描きたして違うものに変身させるという内容でした。「世界にひとつだけの作品を作ろう」という先生の声掛けで完成した作品は個性にあふれていて驚きました。また発表の時間には、子どもたちが自分 のアイデアを自信満々に発表し、クラスのみんなが称賛の拍手を送ったり、積極的に質問したりするなど、子どもたちのいきいきとした姿に感銘を受けました。

保育中の先生の言葉も非常に印象的でした。「いいね〜」、「おもしろいアイディアだね!」と、とにかく子どもの個性を認め、ほめていました。これらの言葉が子どもたちの発想を引き出し、主体的に活動する意欲を高めている のだと実感し、「これだっ!」と思いました。
きっつは子どもたちの主体性を伸ばす教育の礎を作る「道具」であるという理念にも非常に共感しました。

導入前には保護者にもきっつの保育を見てもらいました。アンケートでは9割以上が導入に前向きで、iPadを使用した教育活動が現代のニーズに合っていることも確信しました。まったく新しいことへの挑戦でしたので、現場 の先生は抵抗感があったようですが、今では積極的に取り組んでくれており、既存の保育にもICTを取り入れるなどの工夫もしてくれています。

保育の頻度と教育方針

各学年月1回から2回
きっつの年間活動時間を決めており、行事などのスケジュールを見ながら行うようにしています。指導案も用意されており、事前準備もとくに必要ないので悪天候で屋外の活動ができなくなったときに急遽きっつを行うなど、隙 間時間に楽しむこともあります。

導入後で気づいたこと
子どもたちが主体的に考えるようになった!

きっつの保育では正解はひとつではないので、子どもたちは失敗を恐れず、自信を持って自分を表現しています。
絵を描くときも見本を見せるのではなく、いろんな表現があることを先生が積極的に伝え、子どもたちからアイデアを引き出すことで、子どもたち自身が考えて創作するようになりました。
先生からだけではなくお友達からも拍手をもらえたり、「すごい!」と言ってもらえたりするので、発表する子も増えた印象です。

先生たちのほめ言葉が増えた!

きっつでは、とにかく子どもたちの発想や取り組みをほめることを大切にしています。きっつをきっかけに、それ以外の活動で先生が子どもをほめることが増えました。楽器のお稽古のとき「○○ちゃん、とってもかっこいい音が出ているよ!!」、体育指導で跳び箱をしているとき「○○くん、跳べたよー!!みんなで拍手っ!」と、先生の 声がけや表情が豊かになったと感じています。一人ひとりの成長や個性を認め、みんなで楽しむことができるようになりました。

これから導入する園に一言

きっつはあくまでも「ツール」のひとつです。
既存の教育を改革することは大変ですが、きっつをきっかけに先生にも新しい気づきが生まれます。導入にあたって、事前の研修や導入後のサポートをしっかりしてもらえることも、オススメできるポイントです。