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21世紀幼児教育カンファレンス2020

日下部です。11月2日(土)に今年で6回目となる、21世紀幼児教育カンファレンスを開催しました。全国350名の先生方が東京大学伊藤謝恩ホールに来場頂きました。


昨年までご参加されていた方はお気づきかもしれませんが、今年より会場をより大きな伊藤謝恩ホールへと変更致しました。

今年の基調講演はメディアアーティストの落合陽一先生です。コンピューターやAIといった新しい技術がどのように人の生活を変えていくか、ネガティブなことばかりではなくポジティブな変化をしっかりと捉え、20年後の子どもたちがどのような能力をつけるべきか等について、今既に起きている事例などを交えながらお話しいただきました。

続いては京都精華大学教授の小松正史先生です。音育についてお話しいただきました。目立たない音=意識されない音の大切さについて、実際に会場で音を鳴らしながらお話しいただきました。聴覚野の発達による脳の活性化、表現力/創作力の底上げなど素晴らしい効果が見込まれることや、音育の世界でもアナログだけでなくデジタルの活用が期待されていることなどが印象に残っています。

次は株式会社Ecold 代表取締役の北村耕太郎先生です。Ecold社は療育や児童発達支援を行っている会社ですが、自己肯定感や達成感の醸成、非認知能力、障害を含めた多様性への対応の重要さなど、幼児教育の現場でも参考になるお話を沢山いただけました。もともとは警察官として働かれていたという経歴からの起業、という北村先生独自の背景からくる体験談などもとても興味深かったです。

続いて、弊社代表取締役池谷の講演です。今年は弊社製品のご紹介よりも、弊社創業からの歩みや、なにより弊社の目指すビジョンやミッションについてお話させていただきました。
なぜ山内先生に監修いただくようになったのかの経緯や、弊社が「世界中の子どもたちの生きる力を育てる」ために何を意識しているのかなど、弊社の持っている会社としてのDNAをお伝えできたのではないかと思います。

休憩を挟んで次は、学校法人リズム学園 学園長の井内聖先生です。社会の変化とともに教育の価値観が変わること、またそれを実際に園の中でどのように実現されていくかをお話しいただきました。幼小連携、産学連携、地域連携といった社会の中での園の役割や世界との接続を実際に実現されている井内先生のお話は、多くの参加者の胸に残ったのではないでしょうか。

トリを務めますのは東京大学大学院情報学環教授の山内祐平先生です。今までの先生方のお話をわかりやすくまとめていただき、明日からできる内容をピックアップするという大変わかりやすく実践的な講演内容でした。考えるだけではなく実行していこうという強いメッセージは、私達ベンチャー企業に通ずるものがありとても共感しました。参加者が本日の講演の内容を参考に、少しでも何かを実践していくことで、日本の未来の幼児教育が明るく良いものになると確信できました。

今年から、講演資料(非公開でないものに限る)はこちらよりダウンロード可能にしております。
11月いっぱいは公開しておりますので、ぜひダウンロードしてご利用ください。

本カンファレンスですが、上記のような講演だけではなく休憩時間や懇親会も設けており、協賛いただいた企業様のブースも大変な盛り上がりでした。

例えば株式会社アネビー様の大型遊具の展示では、小松先生も楽しまれていました。

GROOVE X 株式会社のLOVOTの展示も大人気でした。

懇親会も皆様お食事も楽しみながら、普段はなかなか難しい園同士の交流や登壇された先生へとの交流も進んだようで、私共主催者としては嬉しい限りです。

今年はより大きな会場へ移し、参加者の方々も倍近くなるということで準備していた社員一同ドキドキしておりましたが、アンケートを拝見すると昨年以上の好評を頂いておりほっとしました。来年も11月14日土曜に同会場を押さえ、第7回の開催に向け準備を開始しました。

私共だけでなく、参加者の方々のご協力あってのカンファレンスだと思っています。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
来年も是非よろしくお願いいたします。