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体験会 タイ マニール幼稚園

酒井です。
バンコク中心部からほど近く、アクティグラーニングを15年前から推進している「マニール幼稚園」で体験会を実施してきました。
まずは、園の雰囲気をご紹介します。
【園庭&外観】
【教室内】
3歳時からクラスで研究テーマを1つ選んで、1年間かけてそのテーマにまつわる文字、数字、歴史、体験や表現を磨く学習方法を取り入れているそうです。
(園児がそれぞれ自分が研究したいテーマをプレゼン、実に1ヶ月かけて決定するそう)
例えば、このクラスのテーマは「ピザ」。
PIZZAのPで始まる言葉を英語とタイ語で考えて書いたり、
オリジナルピザをデザインして、学んだ文字や数字でレシピや分量を記したり、
併せて、ピザから派生してその歴史、イタリアについて(言語や国情報や観光名所)、原料とその作り方、ピザにまつわるクラスで考えたオリジナル絵本制作など、多岐に渡って遊びながら学んでいるそうです。
面白かったのは、ミニチュアの宅配ピザの箱に各自キャッチコピーを書いて、お友達に中を覗いてもらえる表現を考え出すなど、アクティブラーニングのエッセンスがびっしり!
お絵描きにも力をいれていて、これは5歳時たちが描いたタイ国王の似顔絵。棒人形レベルの作品は一つもなく、想いがヒシヒシ伝わってくる作品ばかり。
次いよいよ体験会です。園のプロジェクターに当方が持ち込んだiPadを繋げて、体験会開始(45分枠)。
最初は給水ならぬミルクタイム。
講師役は歌が上手!手遊び歌で好きな海の生き物を復習させ、次に他のアイディアがないか問いかけます。
いざ塗り絵。今回は「配られた下絵をちら見して、イメージを膨らませてから、白い面にオリジナル作画」、「でも下絵が使いたい子はそれもご自由に」という方針でいきました(園長の教育方針により)。
こだわりのオリジナル作品のオンパレード、下絵を利用した子は5人に1人程度でした。
先生の顔も園児に内緒で白壁の前でパシャリ
素敵な海が仕上がりました。どれも力強く、伸び伸びと描かれています。色遣いも日本の子ども達とは異なります。
さあ、プレゼンタイムです。
視察にいらした他園の園長先生たちも興味津々。
老若男女、手持ちのデバイスで記録取りに余念がありません。
ちなみにこの日は国として国王を祀るため黄色を着る日だったそうです。
一番人気は「泳ぐ先生の顔」。これは万国共通ですね。
タイでもKitSは大人気。みんな夢中になってお絵かきをして、用紙の表も裏も絵でびっしり描く子がほとんどでした。ガラケー体験無しで、一気にスマホ文化突入したタイらしく、老若男女、端末の操作に対するの苦手意識は見受けられませんでした。また、非認知型教育の必要性は政府主導で5年前から浸透しつつあるとのことで、KitSの方針に多くの賛同を頂きました。次のステップは、自己肯定感がとてつもなく高いタイの園児に、本当に必要な21世紀型スキルを提供できるKitSカリキュラムの構成を考えることであると考えています。
また、「アートポン!」や「らくがキッズ」や「とりえ」を使えば、日本の園とタイの園をミックスして表示もできます。skypeやfacetimeを併せて使えば、プレゼンも可能です。現在、タイだけでなく、中国やその他の地域への展開も進めています。今後KitSならではの国際交流も提案していきます。

 

個人的にはタイ語は「コップンカー」と「サワディカー」の2単語しか知らないため、勢いでごまかさず(これである程度通じてしまうのですが)、教育を担う者として、数種類の褒め言葉と数字をタイ語で言えるよう練習したいと思います。


 

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