代表の池谷です。
モデル園である早翠幼稚園での保育の様子を共有します。福井県にある早翠幼稚園さんの年長さんで、私はKitSの保育を担当しています。今年で3年目になりました。
今回のテーマは、「気球をデザインしよう」です。教材アプリ「マジカルレンズ」を使った保育です。
冒頭ではデザインの意味を知ってもらうために、iPadで画像検索して素敵にデザインされた気球や、乗り物を見せてあげます。「自分が乗ってみたい、お父さんお母さんを乗せてみたい素敵な気球をデザインしてね」でスタートです。
今回は担任の先生と相談してマーカーを使ってもらいました。今後はクレヨンや素材を張り付けたりと様々手法で創るよう発展させていく予定です。
完成前に一度iPadで見てもらう事が大切です。iPadで見て気づいた事を作品に反映させたいからです。早い子で8割、全体で5割位の完成度でiPadを使って見てもらうようにしています。真っ白のままで描けない子も、ここでスイッチが入るケースが多いです。
マジカルレンズは、背の低い子どもだと、iPadとの距離が近すぎて飛び出しにくかったり、色々な角度から見にくいケースがあります。なので、床に置いてもらい鑑賞してもらっています。
1回見たあとは、自由時間にしました。描いても良いし、見ても良いし、自由に活動してもらいます。ワラワラしますが、個人的には好きな時間です。
気球は空を飛んでる方が素敵な事に気づき、iPadを空や天井に向けて鑑賞しています。1人始めたら、2人、3人と、新たな発見、子どもは天才です。1コマ40分で実施しているので、描き終わらない子もいます。担任の先生と相談し、描き終わらない子は翌日以降の自由時間に描いてもらう事にしています。制作活動は、テキパキ早く進める事と、じっくり時間をかける子がいます。双方正しいアプローチなので、両立できるように工夫しています。さあ、プレゼンタイムが始まります。
保育の最後の10分は、プレゼンタイムにしています。プレゼンの意味は「じまん」だと伝えています。「自分の作品をドンドンじまんしよう!」と声をかけます。最初は、私や数点選んで、後は園児に手を挙げてもらいます。園児の8~9割が「はい!」と手を挙げてくれました。発表する事の楽しさ、嬉しさを伝える事が大切なので、子どもから自然に出る「可愛いね」とか「綺麗だね」とか「すごーい」といった発言や、拍手も推奨しています。静粛な時間ではなく、みんなから褒められちゃう楽しい、雰囲気作りを心がけています。
まだ、KitSを始めたばかりなので、私だけが質問しています。もう少したったら、質疑応答を始めようと思っています。質問は「自慢したいところは?」「この気球に誰とどこに行きたい?」「この気球には何人乗れるの?」といった内容です。「ハワイ」「大阪」「おじいちゃん、おばあちゃんの家」「インドネシア」といった素敵な回答がもらえました。マジカルレンズは家庭にあるスマホやタブレットでも見えるので、「おうちに帰って、お父さんとお母さんを気球に乗せてあげてね」と伝えました。
以下作品集です。