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大阪府 幼保連携型認定こども園追手門学院幼稚園

大阪府豊中市にある幼保連携型認定こども園追手門学院幼稚園を訪問しました。

学校法人追手門学院はこども園から大学・大学院まである総合学園で、

「社会を生き抜く力を育む」を教育理念としています。

 

学校法人追手門学院は以前から業務管理のICT化やICT教育に

積極的であり、コロナ禍においても「オンライン授業」をいち早く取り入れ

関西でも話題になりました。

追手門学院幼稚園でも全館Wi-Fi化はもちろん、

保育の中で大型の電子黒板を日常的に先生が利用しています。

 

追手門学院幼稚園では数年ほど前から「子どもたちの主体性を大切にする保育」に取り組まれています。

今回は田邊園長から「主体性保育」を導入した経緯をお伺いします。

田邊園長は以前は同法人の小学校で教員をされおり、

数年前に追手門学院幼稚園園長に就任されました。

 

園長は就任当初の子どもたちの作品を壁面掲示すると個性がなく同じ作品ばかり並んでいることに

大変驚き、単一の見本通り行う創作活動では創造する力、考える力が養われないのではないか

と感じ、もっと子どもたちの主体性を大切にしていきたいと考えました。

従来から行ってきたことを見直し、変革していくことは容易ではありません。

そんな中、大切な園の伝統はしっかり守りつつ、「主体性保育」を上手く取り入れられました。

 

現在の壁面掲示がこちらです。グループで木をテーマに作成しています。

グループ活動の中で話し合いながら「世界に一つだけの作品」を作りました。

そして創作する画材は絵の具や色紙、花紙など子どもたちが選択し使っています。

とても生き生きと楽しそうに創作活動している子どもたちの姿が目に浮かぶような作品ばかりです。

 

追手門学院幼稚園では冒頭にあった「ICT教育」、「主体性保育」が

「きっつ」と上手くマッチングし、導入に至りました。

今回は保育の活動も見せていただきましたのでご紹介させて頂きます。

 

教材は「アートポン」で、テーマはハロウィンです。

 

まずは「ハロウィンと言えば何をイメージするか」

をグループで話し合い活動を行いました。

「ジャッコランタン!」「魔女!」「コウモリ!」「ミイラ!」

など様々な意見が各グループから出ました。

先生も上手く子どもたちから意見を引き出していきます。

お友達の意見を聞き「それいいね!」と称賛できる子もいたりと

自分だけのアイデアだけでなく友達のアイデアを聞くことで

みんなハロウィンの世界観が広がりました。

次に先生のiPadを起動し、電子黒板に大きく映し出します。

おばけのキャラクターがハロウィンの世界を描いたが筆が無くなってしまい、

続きを描けなくなってしまったストーリーが流れました。

先生が絵が描けなくなり悲しんでいるおばけのために

みんなで絵をプレゼントしようと促します。

 

 

 

今回のアートポンはクレヨン、色紙、リボン、花紙、色画用紙

などを自由に選び作品を完成させていきます。

また描く紙も下絵があるものでも、白い紙に自由に描いてもいい形です。

そして製作開始です。

クレヨンのたくさんの色を重ね塗りする子がいたり、

ハサミで色紙を好きな形に切る子がいたり

と世界に一つだけの作品を創作していきます。

   

 

完成したら先生がiPadで取り込みを行い、鑑賞タイムです。

大きな画面に自分の描いた絵が飛び出し動きもあるので

子どもたちは大変喜んでいました。

白い紙に自由にお化けを描いた作品。

優しいおばけを描いてくれましてお気に入りは手の部分です。

リボンを上手く身にまとったドラキュラです。

ドラキュラの周りにはたくさんのお花で飾り付けしてて素敵です。

3匹のコウモリを描いてくれました。

色合い何度もクレヨンで塗り重ね上手く表現出来ています。

 

 

自分の作品をみんなの前で発表もしていきます。

みんなの前で大きな声で発表出来ました。

発表できたら聞いてくれたお友達に質問がないか聞きます。

するとたくさんの手が挙がりました。

 

 

1時間20分の活動時間でしたが子どもたちは

集中を切らさず、生き生きと活動に取り組んでいました。

主体的に取り組み、夢中になって楽しんでいた証であると思います。

 

これからも「きっつ」が先生方、そして子どもたちにとって

たくさんある道具の一つとしてご活用頂き、

子どもたちの成功体験にお役に立てればいいなと思いました。

 

そして追手門学院幼稚園の時代に合わせ、変化し続ける姿勢

がとても素晴らしいと思いました。