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KitS blog

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千葉県 きたかしわ幼稚園

千葉県柏市のきたかしわ幼稚園を訪問しました。きっつを導入4年目の園です。

この日は公開保育の日(入園を検討されている方のために園の保育を公開する日)でした。

こちらは、年長さんのリトミックの保育風景です。副園長の大湊先生がリードしています。

先生の演奏に合わせて、身体を動かしたり、突然ピアノが止まるとストップしたり、子ども達が真剣でありながら楽しそうに活動しています。

座っているチームの子ども達は、どうやったらうまくいくか考えています。1人で理解しても上手くいきません。チーム全体でどうしたらよいか試行錯誤しています。

大湊先生のピアノ演奏は素晴らしく、私も参加したい気持ちになりました。

しかし、気になる事もあります。この保育を実現するためには、リトミックの知識(年少から年長までのカリキュラム)と、ピアノのテクニックが必要です。

大湊先生に質問をすると、

「リトミックは私を中心に数人の先生で研修を受け資格を取得し保育を担当しています。担任の先生は補助で入ります。」

「担任の先生も子どもを俯瞰的にみる機会になり、そういった時間もとても大切だと思っています。」

”1人前の先生は何でもできるんだ”という昔ながらの考えでなく、やってみたい先生に勉強してもらいやってもらうというスマートな発想です。

 

リトミックの部屋を後にし、園内を散策していると年長クラスの廊下に不思議な制作物が現れました。

後からわかるのですが、これはちんあなごです。

これはお魚さんが水槽を泳いでいる様子。

教室に入ると、これまた海の世界が広がります。

きたかしわ幼稚園さんは、KitS(きっつ)導入時に一斉保育での文字学習をやめました。

「文字学習は完全にやめた訳ではありません。遊びの中で子どもが文字に感心を持つようになるので、その際に文字を教えています」

この作品からその話を思い出しました。

文字学習は一斉保育で扱う園さんを多く見ますが、お勉強の側面があり面白さに欠ける場合や、個人のスキルを伸ばすための学習なので集団保育でやる意味に疑問を感じます。なので、子どもの気づきか興味、関心に合わせて個別に教えた方が効率的と考え方です。とても共感できます。

実際に一斉保育での文字学習をやめたからといって、小学校以降に困ったという話はないそうです。むしろ、遊びの中で意欲を持って学んでいるので、活きた言葉を学んでいると思います。

”ちんあなごみにきて!!” 「文字はこうやって人に伝えるために使うんだ!」

書いた本人はそう感じているに違いありません。

横たわる大型の魚、なのかイルカなのか、くじらなのか。

保育室に入ると先生がiPadをモニターに映して画像を見せています。

「この前の遠足でいった水族館みんな覚えている?」

後で先生に聞いたところ、遠足で水族館に行き子ども達の中で水族館ブームが到来したそうです。

自由遊びで制作してきたが、みんなでもっと大きなの作りたいとの事で、何を作るのか作戦会議をしている様子でした。

サメの水槽を作る事になり、どんなものが必要か話し合いをしています。これからどんな作品ができるのか、楽しみです。

これは壁面掲示です。年長の各部屋を回っても、同じフォーマットで壁面掲示されている事はなく、子どもの興味感心や先生のセンスで創られています。

これは、後日園を再訪問した際の掲示です。

大湊先生にこういった制作物は毎年同じテーマ、制作方法なのか質問すると、

「毎年違います。担任同士で相談して、その年の子ども達の興味感心に応じて変わります。年中の時に版画を経験した事と、水族館への遠足の想い出が大きくテーマを水族館にしました」

クラス単位の一斉活動の中にも、子どもの興味感心をふんだんに取り入れてバランスの良い保育をされています。

そしてこちらがKitS(きっつ)の様子です。年長さんがとりえで遊んでいます。写真を集めて、部屋で発表します。

こちらが発表(プレゼン)の場面です。手振り、身振りと言葉で何を撮影したのが説明しています。

「iPadを入れている箱を撮りました。」

子どもの着眼点にはいつも驚かされます。

一生懸命伝えようとしたり、言葉が出なけえば他の子どもが助け舟を出したり、そして先生はそんな姿を丁寧に褒めていました。素晴らしいきっつの保育です。

こちらは、年長さんのきっつです。らくがキッズを使って、2コマ漫画を創っていました。らくがキッズはiPadを使って絵を描いて、共有できる教材です。クレヨンや色鉛筆とは違い、何度でも修正できます。アイディアを具体化しながら試行錯誤するのに最適な教材です。

このチームは、

「1匹の魚がいました」そして「サメに変身しました」

笑いが部屋に広がりました。クラスのみんなから褒められて、満足そうです。

2コマ漫画を創るというテーマは、担任の先生の発案です。担任の先生が4コマ漫画を作るのが得意で、園児も楽しんでくれるのではないかと考えたそうです。

こういった先生の創造的な姿が創造的な子どもを育てます。

 

きたかしわ幼稚園さんは、今年リリースした新しい教材おとねんどの開発の舞台になった園です。当社のスタッフがお忙しい保育の中、園に通い作り上げました。

こういったお願い以外にも、公開保育やちょっとした相談等、当社の無茶なお願いもいつも快諾頂けます。

お願いしている立場ですが、どうしてきたかしわ幼稚園さんは”いつも忙しそうじゃないのか”質問をしました。

「10数年前から園の保育を見なおしに着手しました。行事に追われるのではなく子どもの育ちに寄り添いたい。そのためには、保育や先生にゆとりがないとダメなんです。きたかしわ幼稚園は「運動ができるようになる」「英語がしゃべれるようになる」といった特別な教育や施設がある園ではありません。一見特徴がない園ですが、お預かりした園児や保護者は丁寧に接しています。」

丁寧に接しているのは、園児や保護者だけではありません。私たち外部の人間に対しても同じです。

毎回園に訪問すると、「給食食べて行きませんか?」と声をかけて頂けます。自園で作った大人でも美味しい給食です。

職員室での会話も園をこうしたい、ああしたい、話がつきません。

こんな楽しい職場だから素晴らしい先生が集い、素晴らしい子どもが育つのだと思いました。